「悪」が似合わない君と。




ぐいっ!


!!


だけど落ちていっていた顔はカイさんによって持ち上げられた


「お前のせいじゃねぇだろ。何もかも100%悪いのはお前のいとこの兄さんだけだ」


夏兄さん…

カイさんはこういうことに気を使わずにバンバン言ってくれるタイプ


確かにそうだ…その通り

でもだからといって、私に責任が全くないわけではない


「ハァーったく、お前らしくないなその顔」

え?

「俺の知ってるお前は、もっと肝が座ってる生意気なやつなんだけど?」


な、生意気って!


「彗の隣に堂々と立ってるじゃねぇか。
最初はどんな馬鹿なやつかと思ったけど…彗が気を許すのもわかる気がするよ」


ば、馬鹿な奴って…失礼なっ!


「それに…責任を感じなきゃいけないのは俺の方だ」

え?

「お前の背中…あの時お前は俺を庇っただろ」

あ、それか

「女に守られて傷つけるとかまじで…グズ」




そんなこと、絶対にない


「それは違いますよカイさん。
私はリュードーさんと浜田さんと、カイさんに助けられたんです。あなた方がいなかったらもっとひどいことになってたかもしれない。

あの時、怖くて怖くて仕方なかったけどカイさんのおかげでそんなの吹き飛んだんです。
いつも通り堂々としているカイさんのおかげで私は助けられたんです。

それに最初に私を庇って戦ってくれたのはカイさんの方ですよ」


殴りかかってきた日焼け男から守ってくれたのはカイさんじゃないですか


「私は恩を返しただけです。あの時は本当にありがとう!」


いつかリュードーさんに向けたような名一杯の笑顔を向けた