「悪」が似合わない君と。




リュードーさんの連れ仲間を見かけることは少しあったけど

結局その日はリュードーさんにも浜田さんにも会わなかった


忙しくない日は珍しい

モデルの仕事をお休み中なのでゆっくりと放課後の学校を歩いて帰る


リュードーさん…

どうしよう

もう会えなかったらどうしよう…


とてつもなくブルーな気持ちで下駄箱に立つ


はあ…


「おい」


はあ…どうにかして会えないかな


「おい」


うん…やっぱこのままじゃダメだよね


「おい!」


ちゃんと話そう!

ちゃんと想いも…


「篠瀬美花!!」


わ!!

急に名前を呼ばれてビクッと肩が上がった


「え、か、カイさん?」


下駄箱にもたれかかっているのはカイさんだった


「すっごいアホ面だったけど、悩み事?」


あ、あほ面ぁ?


悩み事…なんて、あなたたちのことですよ!


もう現れてくれないかもって本気で心配したんだから

とりあえず会えてよかったと顔をあげると
さっきは目に入らなかった左腕に包帯が巻きつけてあるのが見えた


「か、カイさん!その腕!」


思わず飛びかかって腕にそっと触れる


い、痛そう

…私のせいだ…


傷を癒すように思わず包帯を撫でる


「…」

「私の…せいで」


思わずこぼした言葉

後悔で下を向いていく顔…