「リュードーさん…」


リュードーさんは力尽きたのかその場に座り込んだ


「リュードーさん、本当にありがとうございました」

「…本当にごめん。こんな危険な目に合わせるなんて」

「夏兄さんは私の家族なんです。巻き込んでしまったのはリュードーさんの方です
本当にごめんなさい」

リュードーさんの隣に座り頭を下げる


「…トンボ」





リュードーさんの手が私の顎を持ち上げた


「どこも怪我してないか?」


「はい。おかげさまで!」


安心させようとにっこり笑う


「よかった…」


心から安心したように言ったリュードーさんを見て本当に愛おしいと思った


「…リュードーさ…」


「お前は俺と関わると危険だ」



…え?



「今回は怪我がなかったからよかったものの…これから先俺と関わり続けると何が起こるかわからない…だから」



まさか


…嫌ですよ


嫌です




それ以上





喋らないで!






リュードーさんの口を塞いだ





…私の口で





「っ!」




お願い…それ以上言わないで


私はあなたと離れたくありません


これ以上大切な人を失いたく無い


お願い…離れていかないで