「悪」が似合わない君と。



「っらあぁぁあ!」


浜田さんの気合のこもった声が響き意識がそっちに行く

力強いパンチを決めた瞬間のようで、相手はノックアウトだ


は、浜田さんって…強いんだ


髪はボサボサで鼻血を流しているけど
それでさえすごくカッコよく見えた


「おっと、ちょっと失礼。」


私を抱きかかえていたカイさんがくるっと向きを変え、こちらに走ってきていたもう片方の日焼け男を長い足で蹴り飛ばした


す、すごい…

言葉を忘れるほど一瞬だったけど、確実だった


「う…」


起き上がろうとした日焼け男性の頭を踏みつけてにっこり笑う

「これ以上やるのはだるいから消えてね」

…えぇ

相手は何も言わず逃げるようにボロボロになりながら去っていった


…うっわぁ…

恐ろしいな


「引いた?」

「めっちゃ」

「正直だね」



「うぐ!」

!?

聞きなれないうめき声に反応して、声のする方を見る


!!

リュードーさん!?

リュードーさんと夏兄さんが戦っていた


リュードーさんは強い…

はずなのに、夏兄さんの方が押しているように見えてしまう


ひたすら攻撃する夏兄さんに防戦一方のリュードーさん

そんな…


「うそ…だろ」


浜田さんも呆然とその様子を見ている

最強と言われてるリュードーさんが押されてるんだ…そりゃ驚く