「やあ龍堂彗君。待ってたよ」
その殺気とやらを無視して夏兄さんがニッコリ笑った
いやいや今更だけどなにこの状況
ぶっ飛びすぎて理解が追いつかないよ
映画かな…
映画なのかな?
「おい、そいつは関係ないだろ。今すぐ離せ」
いや、どちらかというとまだ血縁関係のある私よりも
ただの八つ当たり相手のリュードーさんたちの方が関係ないよ!
「はなちゃんがいなきゃ来てくれなかっただろ?」
え?
「当たり前だ。意味なく殴り合うとかめんどい。そいつは俺らとは違う一般人だ怪我させるわけにはいかないだろ」
あ、んーそういう意味ね。
てか…私から見たらみんな一般人だけど
だって私はゲーノージンだし
うん
もでるだしうん
心の中うるさい系女子になってるけど
…こんな馬鹿みたいなことを絶えず考えてないと涙が出てきそう…
リュードーさん…っ早く助けて!!
「ふーん。ま、ただの知り合いの君たちより血の繋がる俺たちの方が絆は深いからね。はなちゃんを取り返すとかは諦めて俺にボコられてよ」
深いのは絆じゃなくて血のつながりだよ
人を低脳っていうところとかそっくり
お得意のデススマイルでリュードーさんを見据える夏兄さん
リュードーさんは絶対に強い、大丈夫、負けたりしない
大丈夫
信じろ…あの人を
大丈夫だ
だいじょ…え?
さっきまで隣にいなかった夏兄さんが私の隣に座り、おでこにキスをした
え、え、な、なんで?
「はなちゃんは俺の家族だからね」
え、ちゃんとなんで?なんだけど…
それ今言う必要ある?
夏兄さんなにを考えてるの?
「いい挑発方法を思いついたよ。はなちゃんは本当に役に立つね。彼に火をつけるのにはもってこいだ」
ボソッと私の耳元でそう言った
挑発方法?
なにを言ってるの?
なんでそれで私にキス?
そんなんでリュードーさんが怒るわけ…


