「悪」が似合わない君と。




「ちょっと待っててくれる?この中で」


…倉庫の扉をあけてにっこり笑う


「夏兄さん、ここはどこなの?なんでここに連れてきたの?教えてよ」


「はなちゃんは知らなくていいよ」


「そういうわけにはいかないよ!こんな知らない場所だと不安になるよ!」


「大丈夫だよ、俺が一緒にいるから」


私の顔を覗き込む


銀色の羽のネックレスがジャラっと音を立てる


…なんだろう、足が思うように動かない


「夏兄さん!ちゃんと、ちゃんと教えてよ!私こんなとこいたくないよ!ねぇ!」


恐怖のせいで取り乱して大声をあげた



「はなちゃん…」



!!!


ピリッ


痛いなにかが身体中を走った


その原因はすぐにわかった


顔を上げると見たことない冷たい目をした夏兄さんと目があった


体が完全に動かなくなる


なに…これ


冷たい、痛い、なにこの目


ピクリとも動かない私と一切目を逸らさない夏兄さん


体からドッと汗が湧き出る


言葉が思うように出ない


さ、殺気だ…


怖い…怖い…





容量オーバーだ、


冷たい夏兄さんの腕が広がる


そこに向かって倒れこむ


その瞬間、私は意識を手放した