「大丈夫だよ。そんな威嚇しなくても」


至近距離で睨みつける俺にふふと軽く笑う


顔立ちはとても綺麗で女子がキャーキャーいうレベルだ


だけど見たことない

ここら辺のやつか?

どっかから来たんだ?

なんで…ここにいたんだ?


チッ


なんだっていい

お前の狙いは俺なんだろ

だったらあいつは関係ねぇだろ!


「今日はやめておくよ」



「…は?」


え、今…


胸ぐらを掴んでいた俺の手をいとも簡単にコイツは解いた




なんなんだよまじで…

なんなんだよこいつ!


「それじゃ、篠瀬美花ちゃんにもよろしく」


!!


「おい待て!!」


あいつの名前!!

なんだ!

どこまでだ!

何を知ってんだ!

あいつとなんの関係がある!


「おい!!」


暗闇の中だ

すぐにその背中を見失う

どれだけ見回してもあの男の姿はなかった