「悪」が似合わない君と。




「おいトンボ?」

「え!?は、はい!」

「お前鈍臭すぎだろ」


ふふっとリュードーさんが笑ったのがわかった


私はそっとリュードーさんから離れた


「す、すみません」

「…」




リュードーさんがなんとも言えない顔で私を見ていた


「どうかしました?」

「え?あ、あぁなんでもない」


…っ

自覚してしまった今、どう接すればいいのかいまいちわからない…


今までどうしてたっけ


夜だから顔がしっかり見えなくてよかった

多分今すごい顔してる

なるべく目を合わせないようにしてやり過ごそう…



「あ、じゃ、じゃあ私帰りますね」

「は?送るて」

「え?」

「こんな夜に女一人で帰せないだろ普通」


なっ!


この人こんな見た目してこんなこと簡単にできちゃうんだからずるい…


「ほら行くぞ」

「は、はい」


…もぉぉぉっ…