「なるほど、忘れ物を取りに?でもなんでこんな時間なんだよ」

「それは…まあ、色々あって…」


言えない言えない

モデルの仕事してましたぁとか言えない


「ふーん…」

「ってかリュードーさんこそなんでこんな時間にここにいるんですか?」

「いつもこんなもんまでいるけど?」


あ、そうだった

この人に常識は通用しないんだった


「で、どこまで行くんだよ」

「え?」

「忘れ物だよ、どこに忘れたんだよ」

「きょ、教室ですが…」

「あっそ」


ぐい!


わあ!?


リュードーさんに手を引かれ、強制的に体が立ち上がった


「へ?」

「そんな状態でどうやって取りに行くんだよ」


そ、それはもしや…


「ついてってやるよ」


はわわわわわ…


「アァリガァトォゴザイマスゥーー!」


安心のあまりリュードーさんが引っ張ってくれた右手を握りしめた


「…行くぞ」


はい!!

あぁぁぁ!良かったあ!