日差しが暑く、一応病み上がりの私は室内で食事の準備をし、アキラと棗が買い物に行って無限と双子と敏次がテントとバーベキューの準備をした。




私は棗達が買ってきた食材を切りながら初めてのバーベキューに心が踊る。




心なしか明るい私の顔を見て棗が頬を触ってきた。




「?」




「楽しみか?」




「うん!私、バーベキューって初めて」




「…そうか」




いつになく優しい顔の棗に私は何故だか落ち着いて安心した。



切った具材を沢山持って砂浜へと降りる。



そこには既にびしょ濡れの敏次と双子がいた。




「…なんで濡れてるの?」




双子に近寄るとアハハと笑う双子。




「暑かったから」




「飛び込んじゃった」




それに納得して微笑んだ。