立花 この辺では割りと大きな家の表札にそう書かれていた。 帰ってきてしまった……… 瑠依が無言で私の体を押す。 立花家の敷地に入った瞬間、消えそうになる勇気。 「お帰り、瑠依。………美幸。」 ドクン 心臓が嫌な音をたてる。 リビングから長身でしっかりと整えられた髪に同じく整えられた髭を生やした男が出てきた。