その言葉に彼の後ろから恐ろしいほどの殺気を出した者がいた。






「あ、黒羽の総長、ごめんね!抗争起こしちゃって。最初は黒羽を潰すつもりだったけど黒姫見てたら一目惚れしちゃってさ~。あの双子の片割れにはちゃんと謝るよ。竜牙も再結成するからこれからもよろしく~。…………黒姫、俺は本気だから」







その真っ直ぐな言葉に私は戸惑うだけだった。





「チッ…帰るぞ」






争う必要のなくなった黒羽は大切な姫である私を連れて竜牙の倉庫を後にした。