「……ん…」 足に何かが触れその感覚で目が覚めた。 途端に激しい頭痛に顔をしかめる。 「あ、おっきした~~?」 舌舐めずりしたような鳥肌の立つ声がした。 横をみれば斎が青白い顔で死んだように眠っている。 思わず近寄ろうとして両手と両足が縛られていることに気付く。 「もう少し~そのまま~縛られててね~」 楽しそうにニヤニヤ笑いながら頭にバンダナを巻いた男が言った。