「茅菜ちゃん。ご両親が居ないとこれ以上は出来ないよ」 「そうですか。じゃぁ、親戚でもいいですか?」 「大人ならば」 電話した相手は、叶逢の母親だった。 叶逢の母は桜樹財閥が経営する会社の従業員で茅菜とも仲が良かった。 30分後、汗を流しながら叶逢の母は駆けつけてくれた。 「茅菜ちゃん!」 「ごめんね、呼び出して」 「いいのいいの!それより白血病って!」 「あー、なんかそうみたい。まーいいから保護者として付き添ってくれない?」