"死なないで"なんて、言わないで。






「そう。もう寝るね、おやすみ」










「おやすみ」












茅菜が寝たのを確認して部屋の電気を消す。








轟はお風呂に入り、就寝した。















それから二時間後。










時計の針が12時を指す頃、両親は帰宅した。











家族は3人。









父親は 桜樹 静南 (サクラギ シズナ)。






母親は桜樹 愛華(サクラギ マナカ)。










「お帰りなさいませ」









出迎えたのは2人の執事、美奈子だ。











「もうみんな寝た?」










「はい。起きているのは私だけです。」