ステップを早くして、楽しませるように滑る。 ジャンプは4本から6本にかえて、3回転とトリプルアクセル。 そして、最後の1本は4回転をいれた。 演技が終わるとスケート場は、大きな拍手に包まれた。 「どうでした?」 「茅菜!すごい!レベルアップしてた」 「やっぱり選手になった方がいいぞ」 「……ありえない」 「アップなしで飛ぶなんて」 「まー、あなた達にはできないと思うけど」 それから1時間ほど滑り、轟の迎えを受付前で待つことにした。