「どうぞー」 「おはようございます」 「おはよう。よく寝れたかい?」 「はい。お陰様で」 「体調はきつくないか?顔色は悪そうだけど」 「あと1日なんで。心配いらないですよ」 「そうか。じゃあこの薬とこの薬とを飲んどてい。あと、骨髄の移植のドナー見つかったそうだよ」 「えっ!ほんとですか?」 「あぁ、本当は教えちゃいけないんだけどな。どなーはジョンくんだよ」 「ジョン……」 部屋を後にした茅菜は、ポケットに入れてあった携帯を取り出す。