"死なないで"なんて、言わないで。




「だろうな。俺が振り付けしたんだから」







「笑」









「茅菜。お前も滑りなさい」









「私がですか?無理ですよ」








「そう思わんがな。さっきのやつら叶逢の悪口言ってただろう」







「はい」







「どう思った?」







「あーゆー奴らは強くならないと思いました。己を磨かないで。それに今も笑いながら叶逢の演技を見てるし」












リンクの外からにやにやしながら見ている。







その姿を見ると腹ただしい。











「茅菜、お前はこのスケート場で結構有名なんだぞ。
たまに現れたらすごい演技するって」








「そうなんですか?知りませんでした」