「なぜ隠していた!」 「……」 「桜樹財閥の跡取りなんだぞ!」 「あなた……そんな大声出さないで」 「それだよ」 「?」 「そんな言い方が嫌だったんだよ!跡取り跡取りって!誰も俺を見てくれない!こんな生活誰が喜ぶか!俺は普通に生活がしたいだけなのに……」 初めて聞いた優大の本音だった。 いつも笑い、楽しそうにしていた優大。 違う。 いつも顔色を伺い、その場の雰囲気を読み取り愛想笑いする。 そんな生活に嫌気がさしていた。 「病気って気づいていた。だから、やっと死ねるって思った……」