その痣に気がついたのは夜お風呂に入った時だった。
左胸に見覚えのある痣がうっすらと鏡の中の自分に浮き出ている。
「何これ、、、、
椿お姉ちゃんと同じ…」
椿ほどはっきりとした痣ではなかったが、うっすらと浮き出ている痣らしきものは、椿と同じような形をしている。
今日祠の前であった綺麗な白銀の狐の姿が頭をよぎる。
さほど言葉を交わしたこともない許の直哉の顔が頭に浮かび、楓は左右に首をふって小さなため息をついた。
左胸に見覚えのある痣がうっすらと鏡の中の自分に浮き出ている。
「何これ、、、、
椿お姉ちゃんと同じ…」
椿ほどはっきりとした痣ではなかったが、うっすらと浮き出ている痣らしきものは、椿と同じような形をしている。
今日祠の前であった綺麗な白銀の狐の姿が頭をよぎる。
さほど言葉を交わしたこともない許の直哉の顔が頭に浮かび、楓は左右に首をふって小さなため息をついた。

