「ふふっ。
おませさんだね。
手当てしたお礼?
私のファーストキスなのにもう!」
くすくす笑いながら狐を抱き締め
て、顔をすりよせる白銀の狐に楓はそっと今度は自分から唇を寄せた。
狐の行為と自分が取った行動の意味することを気づかぬままに…。
山を降りていく楓を、狐はその瞳を黒から金色にかえて、目を細めてじっと姿が見えなくなるまで見つめていた。
金色に変化した瞳をギラつかせ、白銀の毛並みは次第にさらに銀色に輝きを増して、子狐だったその体は、みるみる大人の狐の大きさに変わっていった。
おませさんだね。
手当てしたお礼?
私のファーストキスなのにもう!」
くすくす笑いながら狐を抱き締め
て、顔をすりよせる白銀の狐に楓はそっと今度は自分から唇を寄せた。
狐の行為と自分が取った行動の意味することを気づかぬままに…。
山を降りていく楓を、狐はその瞳を黒から金色にかえて、目を細めてじっと姿が見えなくなるまで見つめていた。
金色に変化した瞳をギラつかせ、白銀の毛並みは次第にさらに銀色に輝きを増して、子狐だったその体は、みるみる大人の狐の大きさに変わっていった。

