「ふぅ。綺麗になったかな」
祠をぐるりと見回すと、祠の裏の茂みがガサガサ揺れた。
今度はどんなコが楓に撫でてほしくて近づいてきたのだろうか?
目を凝らして音がした茂みを見つめていると、白銀の綺麗な子狐が片足を引きずりながら姿を現した。
「どうしたの!」
子狐の後ろ足には、子狐が自分で食い付き引き抜こうとしたのか、引きちぎられまだなお切っ先が足に突き刺さっ矢があった。
「おいで。
私が抜いてあげる。
痛いかもしれないけどちょっとたけ我慢してね」
すり寄ってきた狐の頭を安心させるように数回優しく撫でると、狐は楓の前で静かに目を伏せて横たわった。
祠をぐるりと見回すと、祠の裏の茂みがガサガサ揺れた。
今度はどんなコが楓に撫でてほしくて近づいてきたのだろうか?
目を凝らして音がした茂みを見つめていると、白銀の綺麗な子狐が片足を引きずりながら姿を現した。
「どうしたの!」
子狐の後ろ足には、子狐が自分で食い付き引き抜こうとしたのか、引きちぎられまだなお切っ先が足に突き刺さっ矢があった。
「おいで。
私が抜いてあげる。
痛いかもしれないけどちょっとたけ我慢してね」
すり寄ってきた狐の頭を安心させるように数回優しく撫でると、狐は楓の前で静かに目を伏せて横たわった。

