愛しの Silver Fox 様

苛ついた直哉は、いつもより低い声で

「いつなんだ…。
楓が嫁ぐのはいつなんだ?」

珀を睨み付けて投げた言葉に、楓はハッとして、不安げに珀を見上げた。

「 …今すぐだ」

「「えっ!?」」

「…十八まで待つわけにはいかなくなった…」

「いたっ!」

楓の髪を一本引き抜くと、珀は髪に口づけて息をふきかけた。

そこには、楓がもう一人立っていた。