──────────── マンションに着いて部屋に戻ってから。とあることに気がついた。 今日の晩ご飯の食材がない、ということに。 「詩優、スーパー行きたい」 と声をかけたら彼はバイクの鍵を手に持って「行くか」嬉しそうに返事をしてくれる。 私たちはこの日、この時間に外に出るべきではなかった。