「袖から腕出して」 言われたとおりぶかぶかの上着から腕を出した私。 それを確認したあと、私にヘルメットを被せて詩優もバイクに跨ってエンジンをかけた。 詩優にぎゅっと抱きつくとすぐにバイクは発進。 いつもよりゆっくりな安全運転。 …外はもう真っ暗で、キラキラと光るイルミネーションが見えた。 12月24日、私は何度目かわからないけど… また詩優に救われたんだ。