いつまでも動かない私の手を引いて歩く奏太くんと壮くん。
壮くんは突然笑いだして、何事かと思ったら






「なんかこれ宇宙人連行みたいじゃね?」






とか言う。





「…あー、確かに」






納得する奏太くん。






宇宙人連行って……
宇宙人は小さくて、その宇宙人を連行してる両サイドにいる人は背が高い人じゃなかったっけ……






私たちの場合は奏太くんも私も壮くんもだいたい背丈が同じくらいだから、宇宙人連行にはならないと思うんだけど…







そう思ったが、何も言えずにただ部屋まで連れていかれた私。
























…何が本当で何が嘘なのか………
ちゃんと詩優本人に聞かなくちゃいけない。














だって、私は詩優のことがわからないから……。