霊安室は、やたらヒンヤリしていて気味が悪いぐらいだった。


全体が白い布に包まれている、"誰か"。
だけど人であろうソレ。


おばさんが、そっと布をめくったのが最後。


わたしが、大粒の涙を流したからーーーー見えなくなった視界。






白い顔、冷たい音だった。


少し焼けた肌は、真っ白。
血色のない唇。


寝てるの?


って聞いたら、返してくれそうで。

だけどーー触れたら冷たい。



君が、居なくなった日。