そしてーーーー


「気づいたら、まつりの家の前にいた。

まつり、ごめんな。

最期になってしまったけど。
あの日見た、花だよ……まつり。

綺麗な花だった。

俺から、最期のプレゼントだからなっ」



ーー打ち上げ花火。


まつりと、見たかった。
最期の花火は、、



終わりのないほど、真っ暗闇に花を咲かせた。


それは、永遠に続くかの様なーー
耳を刺激する、花火の音。



彩りの花火に、魅了されて今も昔も変わらないその花火は、歴史を感じさせた。