わたしは自分の服の袖で、
消えかけの君の頰を拭いた。


「泣かない男の子!!
音が、泣いたら消えちゃう気がする。

だから、、涙我慢して!!
涙は、嬉しい時だけにして!!」


そう、嬉しい時だけ。

悲しい涙を流さないで。
そのまんま消えてしまいそうなんだもん。


そんなのは嫌だ。



「わかった、一度死んで弱気になってる。
ありえないことが、今起きてるって分かるから。

ピンチをチャンスに変えようまつり。」

君がーーーー触れるか触れないかの優しいキスをした。


透明だけど確かに感じた。

透明だけど、確かに君を感じた。


君はーーー

生きてる。