「ーーまだ、終わってない。
あの日約束した花火、一緒に見るんでしょ?
約束した花火まで、後二時間。


わたしは、音を離さない。
離してやらない。

神様からのプレゼントだよ。
やり直すチャンスだよ!

わたしは、諦めない。

かんざしはここにあるから、、
もう買わなくていい!!」


わたしは、自分の家の前で
叫んでいた。


まだ、夕方。
明るい17時の空気。






「うん、ありがとうまつり。
俺、離れたくないーー。

まだ、まつりと居たい。

居たいんだよーー。」


我慢していたのか、音の頰を、涙がサラサラとかけたのが、見えた。



一瞬、切り替わるのは
透明な君。



透明な音。



君はーーーー今にも消えそうだ。