桃様……黒龍の現姫、栗原 桃私を追い出して、私の居場所そして好きな人まで奪った女だ。

?「チッ朝っぱからお前に会うとはな」

美「!……ルカ」

ルカ「俺の名前を気安く呼ぶんじゃねぇよ!」

ルカは黒龍の幹部翔馬ルカそして双子のルキも幹部だ。2人とも高一私と同じクラス。

美「ごめん……なさい」

ルカ「喋りかけてくんな!」

ドン!
そう言うと私を思いっきり押した。もちろん力なんか手加減なしで。

美「ッ!」

ルキ「そうやって嘘泣きしたら許してもらえると思ってるんだろ?笑」

秋「本当んなことを言うな、もっと嘘泣きが増すぞ」

違うのに……本当に……痛いのに。
みんなの嘘つき……
私は泣くのを堪えて立った、そして何も言わずに自分の教室に歩いた。

流「……」

秋さんは黒龍の副長 鳩羽 秋高二
そして黒龍の総長 波瀬 琉 私の元彼私が初めて好きになった人。もう、そんな人は作らないけど。

ガラガラ

美「……」

男「おい、来たぜ」

女「今日もいじめよ~笑」

そんな声がいっぱい聞こえたけど無視、机をみると【裏切り者、ブス、学校来んな、消えろ⠀】そんなことばかり書いてあった。私の1日はこの落書きを消すことから始まった。

美「はぁ~」

女「まだ足りないなら付けたそうか~?笑」

女「やば笑可哀想~笑」

可哀想とか思うんならやって欲しくない……
この落書き消すのに何時間かかるか分かってんの?はぁ~……消すの疲れた、おかけでいつも右手は筋肉痛だよ……

ガラガラ

先「皆席について」

私の担任市橋 花先生は皆の味方、私を無視する。この担任は私のいじめを見ても冷たい目で無視。
それでも担任?
こんなことから始まりお昼になり私は教室を出た。教室で食べると影口が聞こえて食べることに集中出来ないから。

美「今日はどこで食べよう……」

裏庭を歩くと誰もいないので中庭で食べることにした。大きな木の下に座りお弁当を広げた。

美「今日の私……頑張ったよね……」

あ、泣きそう……やっぱり私泣き虫だな~笑……我慢よ美花、負けたら終わりなんだから。

美「……美味しい、明日は、ウィンナーいっぱい入れよう……」

私、独り言多いい笑寂しいな~笑前みたいに……みんなと遊びたい、笑いたい、喋りたい……
食べ終わり、教室に帰るとまた落書きされていた。消すのがもうバカバカらしくなり消すのをやめあとの2時間を汚い机で行った。
帰りの準備をしていると4人の女子達が私をトイレに連れていき、投げ飛ばした。

女「おら!」

美「きゃ!」

本日2回目だ突き飛ばされたのは……

女「桃様がお前を怖がってんだよ!いい加減泣かすなよ!」

美「私はやってません!」

女「そうやって言ったら許されると思ってんの?笑」

美「ちが、 「パン!!」」

え……?今私頬を叩かれた、

女「今日は裏切り者を懲らしめるためにここに連れてきたのよ?笑」

美「何をする気なんですか?」

女「みんな~準備はいい?笑」

女「ええ~笑笑」

そう言うと私を殴ったり、蹴ったり、叩いたり色んなことをされた、もっと酷かったのは先輩が持っていたタバコに火をつけて私の背中に押し付けたことだ。

美「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!」

女「うるさい!!!」

私は先輩のハンカチで口を塞がれ何度もされた。もうたえられずに、涙が止まらなかった。
痛い……誰か……助けて……
先輩やクラスメイト達が飽きたのか私をトイレに放置し帰って行った。

美「ヒック、ヒック、どうして、私何もしてないのに……」

服を整え、学校を後にした。私は体全体が痛すぎて公園のベンチに座り痛みが落ち着くまでここで休むことにした。

美「はぁ~痛い……もう歩くのもやっとだよ……お母さん、お父さん私今日泣くの我慢出来なかった。ごめんね。」

あたりは暗くなり、月が私を照らしているように見えた。
しばらくして月を眺めていると1人の男の人が私に声をかけた。

?「お前なんでそんなに服ボロボロなんだ?」

美「?!誰」

?「怪しいもんじゃねぇよ」

美「そう……ですか……」

?「それで、何があったんだ?」

美「転んだだけです。」

?「転んだだけでそんなにボロボロなるかよ」

美「?!」

?「我慢すんな、」

美「え……」

?「なんも言わねぇから好きなだけ吐けよ、お前今にでも壊れそうで見てるこっちが苦しい」

この人、どうして私に優しくしてくれるの?普通だったらこんなボロボロの姿見たら無視するはずなのに……どうして……そんなこと言われたら、我慢出来なく……

美「ヒック、ヒックうう~うわぁーーん~!!!」

私はその人に飛びつき大泣きした。
?「?!」一瞬驚いていたが私はそんなことも気にせずに泣いた。

?「よく頑張った……もう、強がんな……」

美「うわぁーんあああ~」

私は泣いて疲れも溜まったせいで気を失ってしまったのだ。

?「……俺がお前を信じる、」
暁編~

俺は九条組の組長 九条 暁 闇の世界はもちろん世界の組の中で1位の組だ。
俺は公園から家まで帰り道にベンチで抜け殻のように月を見るボロボロの女を見て一瞬で こいつが欲しい そう思った。
そいつに声をかけると冷めた目で俺を見た。俺は我慢するな泣けそんなふうに言うと、俺に飛びつき号泣した。子供のように泣きじゃくった。

暁「よく頑張った……もう……強がんな」

それからそいつは大泣きして疲れたのか気を失ってしまった。
こいつに一体何があったんだ?
俺はこいつよ守りたい。 ギュッ
俺は倒れたこいつを一旦ベンチに寝かせ電話した。

暁「今から、車でこい、公園にいる」

?「は?なんで、お前今日バイクで行ってたじゃねぇか」

暁「いいから来い!」

?「わぁ〜たよ」

美「す~す~」

暁「……」

キッキー

?「来たぞ~」

暁「車ん中で待ってろ」

俺は眠っているこいつをお姫様抱っこして車に乗った。潤は目をまん丸にして俺たちを交互に見た。こいつは俺の右腕の春先 潤俺の組の仲間だ。

潤「その女誰だよ、しかもボロボロだし。」

暁「しらね」

潤「はぁ?!」

暁「だか、こいつは目に光がなかった絶望のような悲しい目してた」

潤「……こいつどうすんだよ、俺達の家につれて行くのか?」

暁「ああ」

潤「了解」

暁「あと、獠に電話して手当てがすぐにできるように準備しとけって電話しろ」

潤「俺運転してんのに~」

暁「こいつを起こしたくない」

潤「お~お~お熱いことで~」

暁「黙れ、早くしろ」

潤編~
潤「……もしも、獠今から患者連れてくるからすぐに手当てできるように準備しとけ」

今の電話の相手は 木羽 獠 黒崎学園の保健医そこそこ腕はイイ。

獠『はぁ?もしかして仲間やられたのか?!』

潤「いや、謎めいた少女だ」

獠『はぁ?!女!家に連れてくるのか?!』

潤「ああ」

獠『暁に睨まれるぞ?笑』

潤「それが、その暁の家に連れていくんだとよ笑なぁ~暁~」

暁「殴るぞ」

たく、どんだけその女に入れ込んでんわだよ。俺は獠とまた話し電話を切った。

潤「そいつ名前なんて言うんだ?」

暁「しらね」

おいおい……てかこの不器用な男がこんな普通の女を好きになるとはね~これから楽しみだな笑
美花

いつの間にか寝ていた私は薄ら意識を取り戻していると、さっきの男の人の声と知らない男の人の声も聞こえて、意識がハッキリすると私はさっきの男の人の膝の上で眠っている事にきずきいきおいよく起きた。

ザッ!

美「ここ……車の中……」

?「起きたか、大丈夫か?」

美「あ、はい……落ち着きました……」

?「ならもう少し休め」

美「うわ!」

その人はそう言うと私の頭をその人の膝にまた寝かせた。
この人面倒みいいんだ、でもこの体制は恥ずかしい。///

?「お前名前なんて言うんだ?」