「は、はな、華草…ごめん。」と部長は言った。
「謝らないで…2人は何にも悪くない。」私が言った時、
ふわっと部長に包み込まれた。
カランカランと飲みかけのカフェオレの缶が宙を舞った。
「華、草。華草…」
私の肩は部長の涙で濡れた。
私は、部長が落ち着くようにと、ぎゅっと抱きしめた。
「ありがと…華草…ありがと…」部長は言い続けていた。
「黄島。もう大丈夫だから。何も自分を責めないで…」私はそう言って部長の背中をトントン叩いた…