高校1年生の時に、転校してきた慶は常に女子に囲まれて困った顔をしていた。
その時、私は学級長で注意をしていた。
その時に、舌打ちなんかよくあって、
その度、私は無視をしていた。
「華草。華草。」そう呼ばれてハッとする。
見ると、部長だった。
「部長...」と私が言うと、
「どうかしたのか?ボーッとしてる。」部長はそう言った。
「あ、ごめん。今何時?」と聞くと、
「昼。他の奴らは昼飯食いに行ったけどね。」と部長は嫌味たっぷりと言った。
「ふ〜なんか疲れんな...」私が呟くと、
「お疲れ。ありがとな。」部長はそう言って私の頭を撫でた。
その手の温かさは慶に似ていた。