「じゃあ、またね!気をつけてね!」
セナの家は私の家とは反対方向。
この道でお別れだ。
「ばいばい!またねぇ〜」
可愛い笑顔で手を振るセナ。
本当に可愛いんだけど…なあ。
セナに背中を向けて歩き出す。
しばらくして、後ろから足音が聞こえて心臓がバクバクし始めた。
なになに?なんか近づいてくる?
…
「キャッ!」
足音が止まったと同時に抱きしめられて思わず声が出る。
「捕まえたぁ!」
…
「凛太くん!!」
私たちの後ろをセナにバレないようにゆっくり歩いてきていたらしい。
「もう、やっと僕の真美ちゃんだ。…もう家に着いちゃうけど」
「アハハッ。そうだね。…残念」
凛太くんと目があうと、唇が重なった。
初めての…キス。
目を開ければ、愛しい大好きな人が笑ってた。
「手、ぎゅーしよ」
凛太くんの大きな手が差し出される。
「ふふ。よく覚えてるね」
昔、寒い時は必ず「手、ぎゅーしよ」って凛太くんに言っていた。

