セナに言われるがまま、鞄を持ってセナの横を歩く。

半ば無理矢理。
後ろを振り向けば、凛太くんが悲しそうにこっちを見ていた。

「真美!よそ見しちゃダメ。危ないでしょ?」


凛太くんも同じ道なのに。
なんでそんなにセナは他の人に冷たいの?
私に優しくしてくれるくらい優しくしてよ。…

なんて心の中で訴えても、セナには届かないな。

ハッキリ言いたいけど、セナが怖くて言えない。

弱虫な私。
本当は分かってるくせに。

セナのことも好き。
凛太くんのことも好き。

…凛太くんの方がずっとずっと…好きだってこと。



「真美?どうしたの?」

「え?」

「泣いてるの?ごめんね、私がキツイことしちゃったから?ごめんね」


どれが本当のセナなの?

「……許さないって言ったら?…」

「真美、そんなこと言わないで。ごめんなさい。…私、真美が可愛くてつい。心配なの。ごめん、お願いだから1人にしないで」

「しないよ…嘘だよ、ごめんって」