セナに言われるがまま、鞄を持ってセナの横を歩く。
半ば無理矢理。
後ろを振り向けば、凛太くんが悲しそうにこっちを見ていた。
「真美!よそ見しちゃダメ。危ないでしょ?」
…
凛太くんも同じ道なのに。
なんでそんなにセナは他の人に冷たいの?
私に優しくしてくれるくらい優しくしてよ。…
なんて心の中で訴えても、セナには届かないな。
ハッキリ言いたいけど、セナが怖くて言えない。
…
弱虫な私。
本当は分かってるくせに。
セナのことも好き。
凛太くんのことも好き。
…凛太くんの方がずっとずっと…好きだってこと。
「真美?どうしたの?」
「え?」
「泣いてるの?ごめんね、私がキツイことしちゃったから?ごめんね」
…
どれが本当のセナなの?
「……許さないって言ったら?…」
「真美、そんなこと言わないで。ごめんなさい。…私、真美が可愛くてつい。心配なの。ごめん、お願いだから1人にしないで」
「しないよ…嘘だよ、ごめんって」
…

