きっと祐は追いかけてくる


そろそろ追いつく頃だ


追いつかれる前に振り切らなきゃ


「……いいよ手出しても。

私から全て忘れさせて……」


泉光にとっても最低なことを言ったのは分かってる

「天ちゃん……」


遠くの方で祐の声が聞こえる


私のことを呼んでいる

「泉光早く……」


私達は泉光の家に入った


「泉光……バスケしてる?」

「してる訳ないじゃん。心ズタズタだよ」


この話し方前から変わらないね


「祐だった…」