「疲れたぁぁ……」


ベッドに項垂れると、急に睡魔が襲ってきた。



「……で、なんで君はいるのかな?」

「え?」


「え?じゃなくて。…帰る家、あるんじゃないの?」


黒羽 逞真。

今のところこの男に感じることは「よく分からない男」ってだけ。



「…実は俺、家………」


…何か聞いちゃいけないことあったかな。



「ごめん、無神経過ぎた。…そういうことなら家いていいか「っ本当ですか?!」


あれ?急に元気出たぞこいつ。




「…まぁいいけど、でも夜ご飯とか……持ってきてもらったのしかないし。」



さすがに持ってきてもらった物をそのままは失礼かな。
じゃあコンビニ……いや、仕事終わりにコンビニ弁当もあんまりか…。