「三ヶ月前の事件で捕まえた、道化師の一味から聞き出したんだ。数人の証言から奴らのアジトが、この街のどこかにあるって事が分かった」
「どこかって……確実に分かったわけじゃないのかよ?」
「ああ。正確な居場所を言わせようとすると、あいつらはとても怯えた顔を浮かべて、頑なに言うことを拒むんだ」
「怯えた表情?」
まさかクラウンは、自分の手下たちに闇魔法でも掛けているのか?
例えば自分の居場所を仲間以外の者に告げ口しようとしたら、掛けられた闇魔法が働いて口封じの為に命を奪われるとか。
「とりあえず、あいつのらアジトがある街の名前が分かっただけでも、収穫はあったと思っているところだ。手詰まりだったアジトを探る件も、これでようやく動き出せるんだからな」
そう言ってレオンハルトは紅茶をすする。
俺は手帳の中に書かれている街の名前をそっと呟く。
「水の都――スイレン、か」
スイレンはルークスと同じく、大都市に数えられる街の一つだ。
その名の如く水が豊かな街であり、街を跨ぐようにして建てられた水道橋が有名だ。
また水魔法を使う魔道士が多くて、スイレンの街の真ん中には大きな湖もある。
そして湖がある街の反対側には大きな港があって、そこでは漁業が盛んに行われている。
俺も一度は観光で行ってみたいと思った事は何度かあるが、ここからだと電車とバスを乗り継いでも、着くのに一週間は掛かってしまう。
だからそんな軽い気持ちで行きたいだなんて言えないんだ。
「でも何でスイレンなんかに道化師のアジトがあるんだ? スイレンなんかにアジトを作っても、あいつらにはメリットもないだろ?」
その言葉に紅茶をすすっていたレオンハルトは、持っていた紅茶のカップを置くと言う。
「どこかって……確実に分かったわけじゃないのかよ?」
「ああ。正確な居場所を言わせようとすると、あいつらはとても怯えた顔を浮かべて、頑なに言うことを拒むんだ」
「怯えた表情?」
まさかクラウンは、自分の手下たちに闇魔法でも掛けているのか?
例えば自分の居場所を仲間以外の者に告げ口しようとしたら、掛けられた闇魔法が働いて口封じの為に命を奪われるとか。
「とりあえず、あいつのらアジトがある街の名前が分かっただけでも、収穫はあったと思っているところだ。手詰まりだったアジトを探る件も、これでようやく動き出せるんだからな」
そう言ってレオンハルトは紅茶をすする。
俺は手帳の中に書かれている街の名前をそっと呟く。
「水の都――スイレン、か」
スイレンはルークスと同じく、大都市に数えられる街の一つだ。
その名の如く水が豊かな街であり、街を跨ぐようにして建てられた水道橋が有名だ。
また水魔法を使う魔道士が多くて、スイレンの街の真ん中には大きな湖もある。
そして湖がある街の反対側には大きな港があって、そこでは漁業が盛んに行われている。
俺も一度は観光で行ってみたいと思った事は何度かあるが、ここからだと電車とバスを乗り継いでも、着くのに一週間は掛かってしまう。
だからそんな軽い気持ちで行きたいだなんて言えないんだ。
「でも何でスイレンなんかに道化師のアジトがあるんだ? スイレンなんかにアジトを作っても、あいつらにはメリットもないだろ?」
その言葉に紅茶をすすっていたレオンハルトは、持っていた紅茶のカップを置くと言う。



