「これはエアの持ち物だったんだな」
レーツェルを守るために彼女へと託されたこれは、オフィーリアの代まで受け継がれてきた。
エアの言葉通りこの守護石は、主を傷つけさせまいと内に秘められた力を開放して主を危険から守った。
その力は俺もこの目で実際に見て確認している。
オフィーリアと最初に出会った時、この守護石は俺の大爆発の魔法から彼女を守ろうとして力を働かせた。
だからオフィーリアの体には傷一つ付いていなかったし気絶程度で済んでいた。
エアが持っていた物だから守護石としてその力を発揮させるのは当然、なんて言われてしまえば誰でもそう錯覚せざるを得ない。
だが守護石も元は他の宝石と違わない、何の力も持たない宝石だったはずだ。
それはエアがレーツェルに言った、【必ずあなたを守ります】と言う強い願いが力の元となって来ているのか、それともこの宝石は他の守護石とは違って、何か【意識】みたいな物でも宿っているのだろうか?
「その守護石はエアが【巨大樹】から貰ったと言っていました」
「巨大樹?」
レーツェルの言葉に俺は首を傾げた。
巨大樹って……よくファンタジー小説とかの話に出てくる、天高くまでそびえ立ち不思議な力を持っていたと言われる大きな木の事だよな?
名前だけなら俺も小さい頃に読んでいた絵本とかで見たことがある。
【ユグドラシル】とかって呼ばれ方もしていたな。
まさかその巨大樹が、レーツェルたちの居た世界に存在していたって言うのか?!
「エアが守護者集めの旅に出る時、自分の代わりにエアの身を守るための物として託されたそうです。なのでエアはずっと、その守護石を肌身離さず身につけていました」
「自分の代わりにエアを守るための物として……」
俺は小さくそう呟き手の中にある守護石を見下ろした。
この守護石には【誰かを守る】と言う強い願いが込められていたんだな。
エアを始めとしてこれを受け継がれた者たちはきっと誰もが、【誰かを守る】と言う強い願いを抱いていたのかもしれない。
レーツェルを守るために彼女へと託されたこれは、オフィーリアの代まで受け継がれてきた。
エアの言葉通りこの守護石は、主を傷つけさせまいと内に秘められた力を開放して主を危険から守った。
その力は俺もこの目で実際に見て確認している。
オフィーリアと最初に出会った時、この守護石は俺の大爆発の魔法から彼女を守ろうとして力を働かせた。
だからオフィーリアの体には傷一つ付いていなかったし気絶程度で済んでいた。
エアが持っていた物だから守護石としてその力を発揮させるのは当然、なんて言われてしまえば誰でもそう錯覚せざるを得ない。
だが守護石も元は他の宝石と違わない、何の力も持たない宝石だったはずだ。
それはエアがレーツェルに言った、【必ずあなたを守ります】と言う強い願いが力の元となって来ているのか、それともこの宝石は他の守護石とは違って、何か【意識】みたいな物でも宿っているのだろうか?
「その守護石はエアが【巨大樹】から貰ったと言っていました」
「巨大樹?」
レーツェルの言葉に俺は首を傾げた。
巨大樹って……よくファンタジー小説とかの話に出てくる、天高くまでそびえ立ち不思議な力を持っていたと言われる大きな木の事だよな?
名前だけなら俺も小さい頃に読んでいた絵本とかで見たことがある。
【ユグドラシル】とかって呼ばれ方もしていたな。
まさかその巨大樹が、レーツェルたちの居た世界に存在していたって言うのか?!
「エアが守護者集めの旅に出る時、自分の代わりにエアの身を守るための物として託されたそうです。なのでエアはずっと、その守護石を肌身離さず身につけていました」
「自分の代わりにエアを守るための物として……」
俺は小さくそう呟き手の中にある守護石を見下ろした。
この守護石には【誰かを守る】と言う強い願いが込められていたんだな。
エアを始めとしてこれを受け継がれた者たちはきっと誰もが、【誰かを守る】と言う強い願いを抱いていたのかもしれない。



