✩ ✩ ✩
新しい世界へとやって来た私とエアは、森の中で目を覚ましました。
「うっ……」
意識を取り戻して最初に目に飛び込んできた光景は、前にアムール様から聞かされた【青空】と言うものだった。
空いっぱいに青い世界が広がっていて、その中を白い雲が風に吹かれてゆっくりと流れていく。
「あれが……青空と呼ばれた物なのでしょうか?」
私は空に向かって手を伸ばした後、ゆっくりと体を起き上がらせた。
そして自分の居る居場所に目を配った。
一目見て自分が森の中に居る事は直ぐに分かりました。
座っている場所には草花がたくさん生えていて、それらは太陽の光を浴びて元気に背伸びをしているようでした。
辺りに目を配っていた時、少し離れた場所に倒れているエアの姿と、魔剣の姿になってしまったクリエイトの存在がありました。
「クリエイト……」
遂にクリエイトも長い眠りに入ってしまった。
自分の命を使って私たちをこの世界へと導いてくれたクリエイトは、守護者の中でも一番エアとトトの事を考えていました。
いつも二人の後を着いて回って、どこに行く時もほとんど一緒で、二人はまるで自分たちの子供が出来たみたいだと言っていた。
そんな二人の言葉にクリエイトは、気持ちを顔に出さなくても少し照れたように、頬をかいていたのを今でも鮮明に覚えています。
クリエイトにとって二人は恩人であって、本当の両親みたいな存在でしたから。
私はクリエイトを抱き上げたまま、エアの側へと駆け寄った。
エアは仰向けになった状態で気を失っていました。彼女の側に駆け寄って地面に膝を付き、クリエイトを一旦置いてから彼女の体を抱き上げようとした時でした。
彼女の胸元にある星の涙は微かに光を灯していた。
しかし星の涙全域にはヒビ割れが生じていて、いつ粉々に砕け散ってもおかしくなかったんです。
新しい世界へとやって来た私とエアは、森の中で目を覚ましました。
「うっ……」
意識を取り戻して最初に目に飛び込んできた光景は、前にアムール様から聞かされた【青空】と言うものだった。
空いっぱいに青い世界が広がっていて、その中を白い雲が風に吹かれてゆっくりと流れていく。
「あれが……青空と呼ばれた物なのでしょうか?」
私は空に向かって手を伸ばした後、ゆっくりと体を起き上がらせた。
そして自分の居る居場所に目を配った。
一目見て自分が森の中に居る事は直ぐに分かりました。
座っている場所には草花がたくさん生えていて、それらは太陽の光を浴びて元気に背伸びをしているようでした。
辺りに目を配っていた時、少し離れた場所に倒れているエアの姿と、魔剣の姿になってしまったクリエイトの存在がありました。
「クリエイト……」
遂にクリエイトも長い眠りに入ってしまった。
自分の命を使って私たちをこの世界へと導いてくれたクリエイトは、守護者の中でも一番エアとトトの事を考えていました。
いつも二人の後を着いて回って、どこに行く時もほとんど一緒で、二人はまるで自分たちの子供が出来たみたいだと言っていた。
そんな二人の言葉にクリエイトは、気持ちを顔に出さなくても少し照れたように、頬をかいていたのを今でも鮮明に覚えています。
クリエイトにとって二人は恩人であって、本当の両親みたいな存在でしたから。
私はクリエイトを抱き上げたまま、エアの側へと駆け寄った。
エアは仰向けになった状態で気を失っていました。彼女の側に駆け寄って地面に膝を付き、クリエイトを一旦置いてから彼女の体を抱き上げようとした時でした。
彼女の胸元にある星の涙は微かに光を灯していた。
しかし星の涙全域にはヒビ割れが生じていて、いつ粉々に砕け散ってもおかしくなかったんです。



