「さあ、始めるぞ」
その言葉に私たちは大きく頷き、エアを除く私たち三人は星の涙に手をかざした。
「星の涙よ、我の呼ぶ声が聞こえたのなら、その内に秘めし全ての魔力を開放し、我等の願いを聞き届けたまえ」
彼女の詠唱によって星の涙は青白く眩い光を放った。
光はエアの体を包み込み、彼女は目を閉じて胸の前で祈るように指を絡ませると詠唱を続けた。
「我が雫、星の涙よ。我は全ての者たちの願いを背負った者なり。我はこの世界を救済する者なり。我はこの世界を導く者なり。我は新たなる世界を創造する者なり」
エアの詠唱によって星の涙は、内に秘めている魔力を徐々に開放していく。
その膨大な魔力量に私の体は鳥肌が立った。
でも恐怖と言うものは一切感じなかった。
星の涙の優しい光で体が包み込まれると、まるでエア自身が私を抱きしめてくれているみたいだったから。
「我は汝の力の全てをもって、新たな世界を創造する」
するとエアは閉じていた目を開くと、その碧眼の瞳にトトの姿を映した。
エアの視線に気がついたトトは苦笑すると、エアの手をそっと取った。
その光景に見惚れつつも、私とクリエイトは意識を星の涙へと集中させた。
「新たな世界ではみなが平等で、全ての者たちが幸せに暮らせる事をここに祈る」
エアとトトは息を吸うと名前を呟く。
「世界の魔法」
その名前と共に星の涙は更に眩く青白い光を放った。
天に向かって光の柱が伸びていき、空に青白い光が広がっていく。
そして雲の間から青色の粒子が振り始めると、それは空気中に漂う猛毒と化してしまったマナを徐々に浄化していく。
「綺麗……」
空から降り注ぐ光の粒子たちを見上げながら、私は空に向かって手を伸ばした。
これは……みんなが心から願っていた事の瞬間。
世界が救済されていく瞬間……。
これでこの世界は元の世界を取り戻す事が出来る。そうすればまたみんなでこの世界を――
「――っ!」
そう思っていた時だった。
トトは何かの異変に気がつくと、鞘から魔剣エターナルを抜いて構えた。
その言葉に私たちは大きく頷き、エアを除く私たち三人は星の涙に手をかざした。
「星の涙よ、我の呼ぶ声が聞こえたのなら、その内に秘めし全ての魔力を開放し、我等の願いを聞き届けたまえ」
彼女の詠唱によって星の涙は青白く眩い光を放った。
光はエアの体を包み込み、彼女は目を閉じて胸の前で祈るように指を絡ませると詠唱を続けた。
「我が雫、星の涙よ。我は全ての者たちの願いを背負った者なり。我はこの世界を救済する者なり。我はこの世界を導く者なり。我は新たなる世界を創造する者なり」
エアの詠唱によって星の涙は、内に秘めている魔力を徐々に開放していく。
その膨大な魔力量に私の体は鳥肌が立った。
でも恐怖と言うものは一切感じなかった。
星の涙の優しい光で体が包み込まれると、まるでエア自身が私を抱きしめてくれているみたいだったから。
「我は汝の力の全てをもって、新たな世界を創造する」
するとエアは閉じていた目を開くと、その碧眼の瞳にトトの姿を映した。
エアの視線に気がついたトトは苦笑すると、エアの手をそっと取った。
その光景に見惚れつつも、私とクリエイトは意識を星の涙へと集中させた。
「新たな世界ではみなが平等で、全ての者たちが幸せに暮らせる事をここに祈る」
エアとトトは息を吸うと名前を呟く。
「世界の魔法」
その名前と共に星の涙は更に眩く青白い光を放った。
天に向かって光の柱が伸びていき、空に青白い光が広がっていく。
そして雲の間から青色の粒子が振り始めると、それは空気中に漂う猛毒と化してしまったマナを徐々に浄化していく。
「綺麗……」
空から降り注ぐ光の粒子たちを見上げながら、私は空に向かって手を伸ばした。
これは……みんなが心から願っていた事の瞬間。
世界が救済されていく瞬間……。
これでこの世界は元の世界を取り戻す事が出来る。そうすればまたみんなでこの世界を――
「――っ!」
そう思っていた時だった。
トトは何かの異変に気がつくと、鞘から魔剣エターナルを抜いて構えた。



