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あの出来事――世界が【黒い粒子】たちによって蝕まれ世界の崩壊が始まった時、私は最後までエアたちの側に居ました。
それまでアムール様を含める守護者六人全員が亡くなり、最後まで生き残ったのが私とクリエイトだけでした。
私は目の前に浮かぶ六本の剣を見上げた。
そして死んでいったみんなの姿が脳裏を過り、その中でも特にアムール様の死を目の当たりにした時の事が過って、私は胸元の服をくしゃりと握りしめた。
「アムール様……」
【必ず戻る】と言ってくれたアムール様の事が心配で、エアたちに【迎えに行きます】と告げて彼のもとへ戻った時、アムール様は……。
「レーツェ」
「――っ!」
後ろから名前を呼ばれて振り返ると、そこにはエアの姿があった。
彼女の姿を目にした私は涙を流して、彼女に縋るように抱きついた。
そんな私をエアは優しく受け止めてくれて、背中をゆっくりと擦ってくれた。
「エア……私!」
「分かっていますよ、レーツェ。ちゃんと分かっていますから」
アムール様の笑顔や一緒に過ごした時の思い出が蘇り、そして彼への気持ちが溢れてきて、私は涙を止める事が出来なかった。
✩ ✩ ✩
「レーツェ。準備は出来ましたか?」
「……っ。はい」
その言葉に私は涙を拭って小さく頷いた。
「ありがとうございます。レーツェ」
エアは私から離れると、目の前に浮かんでいる六人の彼等に手をかざした。
私は小さく息を飲み込んで見守り続けました。
「我、エアが認めし守護者たちよ、今この瞬間をもって汝たちに新たな生命を授けます。我らが交わした契約に従い、新たな世界で生きてください」
その言葉と共に六本の魔剣にそれぞれ光が灯ると、魔剣は光の玉となってその場から瞬間転移した。
あの出来事――世界が【黒い粒子】たちによって蝕まれ世界の崩壊が始まった時、私は最後までエアたちの側に居ました。
それまでアムール様を含める守護者六人全員が亡くなり、最後まで生き残ったのが私とクリエイトだけでした。
私は目の前に浮かぶ六本の剣を見上げた。
そして死んでいったみんなの姿が脳裏を過り、その中でも特にアムール様の死を目の当たりにした時の事が過って、私は胸元の服をくしゃりと握りしめた。
「アムール様……」
【必ず戻る】と言ってくれたアムール様の事が心配で、エアたちに【迎えに行きます】と告げて彼のもとへ戻った時、アムール様は……。
「レーツェ」
「――っ!」
後ろから名前を呼ばれて振り返ると、そこにはエアの姿があった。
彼女の姿を目にした私は涙を流して、彼女に縋るように抱きついた。
そんな私をエアは優しく受け止めてくれて、背中をゆっくりと擦ってくれた。
「エア……私!」
「分かっていますよ、レーツェ。ちゃんと分かっていますから」
アムール様の笑顔や一緒に過ごした時の思い出が蘇り、そして彼への気持ちが溢れてきて、私は涙を止める事が出来なかった。
✩ ✩ ✩
「レーツェ。準備は出来ましたか?」
「……っ。はい」
その言葉に私は涙を拭って小さく頷いた。
「ありがとうございます。レーツェ」
エアは私から離れると、目の前に浮かんでいる六人の彼等に手をかざした。
私は小さく息を飲み込んで見守り続けました。
「我、エアが認めし守護者たちよ、今この瞬間をもって汝たちに新たな生命を授けます。我らが交わした契約に従い、新たな世界で生きてください」
その言葉と共に六本の魔剣にそれぞれ光が灯ると、魔剣は光の玉となってその場から瞬間転移した。



