だから守護者――エアに選ばれた八人の守り手たち。
それがレーツェルやアルたちなのか。
「エアは死んだ私たちの魂を、それぞれの魔剣に魔力として込めることにしたんです。それが魔力を持った剣――魔剣としてこの世界に落とされました」
「そのおかげで死んだ俺たちは、魔剣として生きる事が出来ている。もしそうでなかったら、今頃この場に居ることはないだろう」
するとアルは悔しそうに表情歪めると拳に力を込める。その姿に俺は軽く目を見張った。
「俺は守護者たちの中でも早くに死んだ方だ。だからどうやってこの世界が出来上がったのかもまったく知らない」
「記憶がないのか?」
俺の言葉にアルは軽く頷いて見せる。
「ああ、そうだ。あの世界で死んでから俺は、ついさっき目が覚めたばかりだからな。だからあの出来事から何年たったのかも分からない」
死んで以降の記憶はないってことか…………そりゃあ当然か。
レーツェルは拳に力を込めているアルの手の上に、自分の手をそっと置くと言う。
「これから私が知っている限りの事を全てお話します」
「レーツェル……お前は最後までエアたちと居たのか?」
「はい……」
レーツェルは瞳を揺らしながら目を細めた。
「最後までエアの側に居たのは、トトと私……そして【クリエイト】だけでした。
レーツェルは思い出すように目を瞑ると話し始めた。
それがレーツェルやアルたちなのか。
「エアは死んだ私たちの魂を、それぞれの魔剣に魔力として込めることにしたんです。それが魔力を持った剣――魔剣としてこの世界に落とされました」
「そのおかげで死んだ俺たちは、魔剣として生きる事が出来ている。もしそうでなかったら、今頃この場に居ることはないだろう」
するとアルは悔しそうに表情歪めると拳に力を込める。その姿に俺は軽く目を見張った。
「俺は守護者たちの中でも早くに死んだ方だ。だからどうやってこの世界が出来上がったのかもまったく知らない」
「記憶がないのか?」
俺の言葉にアルは軽く頷いて見せる。
「ああ、そうだ。あの世界で死んでから俺は、ついさっき目が覚めたばかりだからな。だからあの出来事から何年たったのかも分からない」
死んで以降の記憶はないってことか…………そりゃあ当然か。
レーツェルは拳に力を込めているアルの手の上に、自分の手をそっと置くと言う。
「これから私が知っている限りの事を全てお話します」
「レーツェル……お前は最後までエアたちと居たのか?」
「はい……」
レーツェルは瞳を揺らしながら目を細めた。
「最後までエアの側に居たのは、トトと私……そして【クリエイト】だけでした。
レーツェルは思い出すように目を瞑ると話し始めた。



