「アムール様……ずっと、ずっとお会いしたかったです!」
ポロポロと涙を流している彼女の顔を優しく覗き込んだアムールは、軽く笑みを浮かべるとそっと指先で彼女の涙を拭った。
「ああ……俺もだレーツェル」
アムールは小さくそう呟くと、再び彼女の体を強く抱きしめた。
✩ ✩ ✩
「と、突然お恥ずかしいところをお見せしてしまい、申し訳ありません……」
「そ、それは全然構わないんだけど」
レーツェルはさっきの事を思い出しながら、顔を真っ赤にして伏せている。
ちょっとその姿を可愛いと思いながら、俺は苦笑して軽く頬をかいた。
正直、あの二人の姿は見ているこっちも恥ずかしくなってきて、思わず目を逸してしまった。
まさか俺とオフィーリアも周りからしたら、あんな風に見えていたのだろうか、という考えが頭を過ってしまってちょっとどころか大分恥ずかしくなった。
「そ、それでは紹介しますね、ブラッド。彼はアムール・スターチス。私と同じエアに選ばれた守護者の一人です」
「アムール・スターチス。……守護者、か」
【アムール】と彼の名前を呟いた時、一瞬アムールの顔が引きつったように見えて殺気に似た気配を感じた。
その様子に少し警戒しながら、俺はじっとアムールを見つめた。
さすがにあの時殴られたから、ちょっと顔を合わせづらい部分もあるけど、さっきの殺気はまだあの時の俺に対して怒っている物なのだろうか?
腑抜けた姿を自分に晒しておきながら、気安く名前を呼ぶんじゃねぇよ、って内心そう思われているんだろうな……。
アムールは俺の姿を上から下まで見下ろすと、薄ピンク色の目を細める。
ポロポロと涙を流している彼女の顔を優しく覗き込んだアムールは、軽く笑みを浮かべるとそっと指先で彼女の涙を拭った。
「ああ……俺もだレーツェル」
アムールは小さくそう呟くと、再び彼女の体を強く抱きしめた。
✩ ✩ ✩
「と、突然お恥ずかしいところをお見せしてしまい、申し訳ありません……」
「そ、それは全然構わないんだけど」
レーツェルはさっきの事を思い出しながら、顔を真っ赤にして伏せている。
ちょっとその姿を可愛いと思いながら、俺は苦笑して軽く頬をかいた。
正直、あの二人の姿は見ているこっちも恥ずかしくなってきて、思わず目を逸してしまった。
まさか俺とオフィーリアも周りからしたら、あんな風に見えていたのだろうか、という考えが頭を過ってしまってちょっとどころか大分恥ずかしくなった。
「そ、それでは紹介しますね、ブラッド。彼はアムール・スターチス。私と同じエアに選ばれた守護者の一人です」
「アムール・スターチス。……守護者、か」
【アムール】と彼の名前を呟いた時、一瞬アムールの顔が引きつったように見えて殺気に似た気配を感じた。
その様子に少し警戒しながら、俺はじっとアムールを見つめた。
さすがにあの時殴られたから、ちょっと顔を合わせづらい部分もあるけど、さっきの殺気はまだあの時の俺に対して怒っている物なのだろうか?
腑抜けた姿を自分に晒しておきながら、気安く名前を呼ぶんじゃねぇよ、って内心そう思われているんだろうな……。
アムールは俺の姿を上から下まで見下ろすと、薄ピンク色の目を細める。



