サファイアはクラウンの事を鋭く睨みつけながら言葉を続ける。
「さっきから話を聞いていれば、お前はイトの力をさも自分の力のように話をするんだな」
「えっ……」
クリエイトの力だって?
「お前はこうなる事が全て分かっていたと言ったが、それはお前の力でも何でもない。それはイトが未来を見る事が出来る、未来予知の力があるから分かっていた事だ。だからブラッドのこれまでの人生を、自分が影から操っていたように言うのはやめろ!!」
「サファイア……」
サファイアの言葉に俺は目の奥が熱くなった。そう言えば前にアルが言っていたな。
クリエイトは未来を見る事が出来る未来予知の力を持っていたと。
だとすれば、クリエイトは自分が見た未来予知をクラウンに伝えていたんだ。
だからあいつは先を読む事が出来て、これから起きる出来事に万全の状態で迎え撃つために念入りな準備を行っていた。
俺とオフィーリアが出会う事も知っていたあいつが、オフィーリアを回収するためにわざとアルファを送り込んできたのは、やっぱり俺にアルファを殺させるためだったんだ。
「だがどうやらイトはこれから起きる全ての出来事を、お前に話しているようじゃないみたいだな」
「……なんだと?」
その言葉にクラウンは右手の中にあるクリエイトを見下ろした。
「現にお前は私がここへ来る事を知らなかった。当然、未来予知が出来るイトなら私がここへ来る事は知っていたはずだ。なあ、そうだろう? イト」
サファイアの呼びかけに、クリエイトはクラウンの手の中からすり抜け出ると、切っ先を地面へと向けてゆっくりと起き上がった。
『やあ……久しぶりだね。サファ……』
【サファ】と呼ばれたサファイアは軽く目を細めると、胸の前で組んでいた腕を解く。
「イト。お前の事はレーツェルとアルから話を聞いた。お前が自分で決めて、そんな男を主に選んだ事を私はとやかく言うつもりはない。でも……少し疑問に思う事がある」
『……なに?』
「イト。お前がそいつを主に選んだってことは、【エアのため】なんだろう?」
「っ?!」
クラウンをエアに選んだ事がエアのためだって?
それはつまりクラウンがトトになる事こそが、エアのためになるって言うのかよ!
「さっきから話を聞いていれば、お前はイトの力をさも自分の力のように話をするんだな」
「えっ……」
クリエイトの力だって?
「お前はこうなる事が全て分かっていたと言ったが、それはお前の力でも何でもない。それはイトが未来を見る事が出来る、未来予知の力があるから分かっていた事だ。だからブラッドのこれまでの人生を、自分が影から操っていたように言うのはやめろ!!」
「サファイア……」
サファイアの言葉に俺は目の奥が熱くなった。そう言えば前にアルが言っていたな。
クリエイトは未来を見る事が出来る未来予知の力を持っていたと。
だとすれば、クリエイトは自分が見た未来予知をクラウンに伝えていたんだ。
だからあいつは先を読む事が出来て、これから起きる出来事に万全の状態で迎え撃つために念入りな準備を行っていた。
俺とオフィーリアが出会う事も知っていたあいつが、オフィーリアを回収するためにわざとアルファを送り込んできたのは、やっぱり俺にアルファを殺させるためだったんだ。
「だがどうやらイトはこれから起きる全ての出来事を、お前に話しているようじゃないみたいだな」
「……なんだと?」
その言葉にクラウンは右手の中にあるクリエイトを見下ろした。
「現にお前は私がここへ来る事を知らなかった。当然、未来予知が出来るイトなら私がここへ来る事は知っていたはずだ。なあ、そうだろう? イト」
サファイアの呼びかけに、クリエイトはクラウンの手の中からすり抜け出ると、切っ先を地面へと向けてゆっくりと起き上がった。
『やあ……久しぶりだね。サファ……』
【サファ】と呼ばれたサファイアは軽く目を細めると、胸の前で組んでいた腕を解く。
「イト。お前の事はレーツェルとアルから話を聞いた。お前が自分で決めて、そんな男を主に選んだ事を私はとやかく言うつもりはない。でも……少し疑問に思う事がある」
『……なに?』
「イト。お前がそいつを主に選んだってことは、【エアのため】なんだろう?」
「っ?!」
クラウンをエアに選んだ事がエアのためだって?
それはつまりクラウンがトトになる事こそが、エアのためになるって言うのかよ!



