「っ!」
黒焔の目は俺を食らおうとして大口を開く。
その姿を見て俺の中で怒りの感情が膨れ上がった。
「邪魔すんじゃねぇよ!!」
そう言って右目を碧眼の瞳に変化させ、アムールの刀身に魔力を注ぎながら詠唱を始める。
「青の精霊よ、炎の精霊よ、汝たちの力を我が魔剣アムールに集め、希望の剣へと変わりたまえ!」
詠唱によってアムールの刀身に青白い炎が宿り、俺は黒焔の目に目掛けて思い切りアムールを振り下ろした。
「青の炎剣!!」
青白い炎の斬撃が黒焔の目へと直撃する。
しかし黒焔の目は真っ二つに斬れるどころか、俺が放った青の炎剣を美味しそうに丸呑みしてしまった。
「なっ!」
また俺の魔法が食われた!
そう思った瞬間、今度は黒焔の目が俺に狙いを定めると体から無数の黒い手を出現させて、それを黒い槍へと変化させて俺に放つ。
「ブラッド様! それだけには絶対に当たらないで下さい! ご自身の魔力を吸収されてしまいます!!」
「っ!」
黒焔の目の変化を見たセイレーンがそう俺に言葉を掛けてくれた。
その言葉を聞いた俺は直ぐに黒焔の目から離れようとする。
しかし俺に一度狙いを定めた黒焔の目は、俺の事を絶対に逃がす気がないのか、逃げ回る俺を何とか捕まえようとして黒い槍の数を増やして追いかけてくる。
「くそっ! あの数に限界はないのかよ!」
そう言いながら空中浮遊の魔法を使って、何とか黒い槍に当たらないように逃げ回る。
しかし捕まるのも時間の問題だ。あいつに精霊の力を借りた魔法は一切通じない。
「だったら!」
俺はアムールを鞘に戻してから、逃げる行き先を黒焔の目へと方向転換させてから思い切り突っ込んで行く。
『ブラッド?! 一体どうする気だ?!』
「ちょっと試したい事があるんだ!」
俺は右拳に思い切り力を入れて、瞬間転移の魔法を使って一気に黒焔の目との距離を縮めた。
「っ!」
突然自分の目の前に俺の姿が現れた事にびっくりした黒焔の目は、数回目を瞬きさせる。
そして俺は力を込めた右拳で思い切り黒焔の目を殴り飛ばした。
黒焔の目は俺を食らおうとして大口を開く。
その姿を見て俺の中で怒りの感情が膨れ上がった。
「邪魔すんじゃねぇよ!!」
そう言って右目を碧眼の瞳に変化させ、アムールの刀身に魔力を注ぎながら詠唱を始める。
「青の精霊よ、炎の精霊よ、汝たちの力を我が魔剣アムールに集め、希望の剣へと変わりたまえ!」
詠唱によってアムールの刀身に青白い炎が宿り、俺は黒焔の目に目掛けて思い切りアムールを振り下ろした。
「青の炎剣!!」
青白い炎の斬撃が黒焔の目へと直撃する。
しかし黒焔の目は真っ二つに斬れるどころか、俺が放った青の炎剣を美味しそうに丸呑みしてしまった。
「なっ!」
また俺の魔法が食われた!
そう思った瞬間、今度は黒焔の目が俺に狙いを定めると体から無数の黒い手を出現させて、それを黒い槍へと変化させて俺に放つ。
「ブラッド様! それだけには絶対に当たらないで下さい! ご自身の魔力を吸収されてしまいます!!」
「っ!」
黒焔の目の変化を見たセイレーンがそう俺に言葉を掛けてくれた。
その言葉を聞いた俺は直ぐに黒焔の目から離れようとする。
しかし俺に一度狙いを定めた黒焔の目は、俺の事を絶対に逃がす気がないのか、逃げ回る俺を何とか捕まえようとして黒い槍の数を増やして追いかけてくる。
「くそっ! あの数に限界はないのかよ!」
そう言いながら空中浮遊の魔法を使って、何とか黒い槍に当たらないように逃げ回る。
しかし捕まるのも時間の問題だ。あいつに精霊の力を借りた魔法は一切通じない。
「だったら!」
俺はアムールを鞘に戻してから、逃げる行き先を黒焔の目へと方向転換させてから思い切り突っ込んで行く。
『ブラッド?! 一体どうする気だ?!』
「ちょっと試したい事があるんだ!」
俺は右拳に思い切り力を入れて、瞬間転移の魔法を使って一気に黒焔の目との距離を縮めた。
「っ!」
突然自分の目の前に俺の姿が現れた事にびっくりした黒焔の目は、数回目を瞬きさせる。
そして俺は力を込めた右拳で思い切り黒焔の目を殴り飛ばした。



