「……ふっ」
俺の言葉にクラウンは体を震わせながら高笑いを上げた。
その姿にセイレーンやベータたちは驚いて目を見張らせた。
「……つまりだ。その右目はお前の目でも魔眼でも何でもない。黒焔の目そのものってことだ!」
『なっ?!』
『そんな……!』
黒焔の目がクラウンの右目に宿っていたなんて正直思いたくないが、あいつの右目が黒焔の目だって考えれば、あいつから発せられる禍々しい魔力の正体の説明がつく。
「まあ、そうだね。君の言う通りだよ、ブラッド君。この右目は魔力に込められた精霊を食らって、自分の力の一部にする役割を担っている。でもそれは君の右目にも言えることだよ」
「っ!」
その言葉に俺の心臓が大きく跳ね上がった。
「だってその右目は俺が君に与えた物だ。だったらその右目も俺のこの右目同様に、精霊たちを食らって自分の力にする事が出来るって考えてもおかしくないだろ?」
「……っ」
この右目がクラウンの右目と同じ力を持っているだって?!
いや、そんなことあるはずがない!
ギルはそんなこと一言も言っていなかった!
「俺を動揺させるために、デタラメなこと言ってんじゃねぇぞ! 確かにこの右目はお前に移植された物だ。でもこの右目についてはギルに詳しく調べて貰ったんだ。ギルに調べてもらって分かったことは、この右目が自分以外の人の魔力を察知する事が出来る事と、魔力を使って等価交換が出来るって事だけだ」
「……ああ、ギルバートに見てもらったんだね。それなら彼が本当の事を君に言う事はしないさ」
「なっ?! ギルの事を知っているのか?! ……いや、その前に本当の事を言わないって、どういう意味だよ!?」
まさかギルはこの右目の事で俺に隠している事があるのか?
でもギルからそんな素振り一切見たことがない。
あいつはこの右目の力を俺にコントロールさせるために、いろんな事をしてくれた人だ。
だから今更ギルの事を疑ってどうすんだよ!?
「ギルわね、俺と同じく昔魔法協会で雫の研究をしていた仲間だったんだよ」
「っ!」
クラウンが魔法協会で雫の研究をしていた?!
ギルの仲間だって!?
俺の言葉にクラウンは体を震わせながら高笑いを上げた。
その姿にセイレーンやベータたちは驚いて目を見張らせた。
「……つまりだ。その右目はお前の目でも魔眼でも何でもない。黒焔の目そのものってことだ!」
『なっ?!』
『そんな……!』
黒焔の目がクラウンの右目に宿っていたなんて正直思いたくないが、あいつの右目が黒焔の目だって考えれば、あいつから発せられる禍々しい魔力の正体の説明がつく。
「まあ、そうだね。君の言う通りだよ、ブラッド君。この右目は魔力に込められた精霊を食らって、自分の力の一部にする役割を担っている。でもそれは君の右目にも言えることだよ」
「っ!」
その言葉に俺の心臓が大きく跳ね上がった。
「だってその右目は俺が君に与えた物だ。だったらその右目も俺のこの右目同様に、精霊たちを食らって自分の力にする事が出来るって考えてもおかしくないだろ?」
「……っ」
この右目がクラウンの右目と同じ力を持っているだって?!
いや、そんなことあるはずがない!
ギルはそんなこと一言も言っていなかった!
「俺を動揺させるために、デタラメなこと言ってんじゃねぇぞ! 確かにこの右目はお前に移植された物だ。でもこの右目についてはギルに詳しく調べて貰ったんだ。ギルに調べてもらって分かったことは、この右目が自分以外の人の魔力を察知する事が出来る事と、魔力を使って等価交換が出来るって事だけだ」
「……ああ、ギルバートに見てもらったんだね。それなら彼が本当の事を君に言う事はしないさ」
「なっ?! ギルの事を知っているのか?! ……いや、その前に本当の事を言わないって、どういう意味だよ!?」
まさかギルはこの右目の事で俺に隠している事があるのか?
でもギルからそんな素振り一切見たことがない。
あいつはこの右目の力を俺にコントロールさせるために、いろんな事をしてくれた人だ。
だから今更ギルの事を疑ってどうすんだよ!?
「ギルわね、俺と同じく昔魔法協会で雫の研究をしていた仲間だったんだよ」
「っ!」
クラウンが魔法協会で雫の研究をしていた?!
ギルの仲間だって!?



