俺の言葉に反応したのか、クリエイトはクラウンの手の中からすり抜け出ると元の姿へと戻った。
「別に……君に幻影を見せたくて……見せてるわけじゃない。ただ、黒焔の目がどれだけ怖いのか……知ってほしかっただけ」
「ああ、そうかよ。おかげでそいつがどれだけ魔力に飢えているのか知る事が出来たよ。それについては礼を言っとく」
と言っても、クリエイトの幻影の力は本当に厄介だ。
あいつが作り出す幻影なんかと戦い続けていたら、無駄に魔力を消費させられるだけだ。
何か……方法はないのか?!
「クリエイト。もう君はそれ以上力を使わなくていいよ。この後に控えている大事な事をするためにも、君の力は温存しておきたい」
「……分かった」
クリエイトはクラウンの言葉に頷くと、再び魔剣の姿に戻るとクラウンの手の中に戻った。
「……後に控えている大事なこと?」
俺はクラウンがさっき言った事に疑問を抱いた。
やっぱりクラウンは自分がこの世界のトトになること以外にも、別に何か目的があるみたいだな。
だがそれが一体何なのかは現状把握する事は出来そうにないみたいだ。
ただ分かる事があるとすれば、それはクリエイトの力が必要不可欠って事だけだ。
クラウンはクリエイトの力を使って、何をしようとしているんだ?
「さあ勝負の続きと行こうか、ブラッド君。この黒焔の目と遊んでばかりいないで、もう少し俺とも遊んで貰わないとね」
そう言ってクリエイトは右目に魔力を注ぐと、クリエイトを構えて俺たちの方へと向かって来る。
「っ! アル!」
「ああ!」
アルは魔剣の姿に戻ると俺の手の中に戻ってくる。
そしてレーツェルも魔剣の姿に戻ると鞘へと戻った。
「はああああ!」
クリエイトとアムールの刀身が激しくぶつかり火花を散らせる。
「さっきの威勢はどこに言ったのかな? 俺の事を殺すんじゃなかったのかな?」
「あんたに言われなくても今直ぐにでも殺してやるよ!!」
俺も右目に魔力を注ぎながら背後に七星剣の存在を作り出す。
そしてその内の一本を掴んで、俺はクラウン目掛けて振り下ろす。
しかしクラウンはそれを左手で受け止めてみせた。
「なにっ!?」
そして更に右目に魔力を注ぐと、掴んでいた七星剣を黒色に染め上げてから黒い砂と化させて消し去った。
その光景に目を見張ったと同時に、俺の中である考えが過ぎった。
「まさか! 七星剣から魔力を吸い取ったのか?!」
「ほぉ……良く気がついたね」
俺はクリエイトの刀身を押し返し、後ろに大きくジャンプしてクラウンとの距離を取った。
「黒焔の目を操っているあんたを見ていたら分かるさ。その右目を使って、七星剣の魔法に宿っていた精霊を食らって自分の力にしているんだ。そう……その右目はまるで、お前の側に居る黒焔の目同様の存在に思えるな」
「別に……君に幻影を見せたくて……見せてるわけじゃない。ただ、黒焔の目がどれだけ怖いのか……知ってほしかっただけ」
「ああ、そうかよ。おかげでそいつがどれだけ魔力に飢えているのか知る事が出来たよ。それについては礼を言っとく」
と言っても、クリエイトの幻影の力は本当に厄介だ。
あいつが作り出す幻影なんかと戦い続けていたら、無駄に魔力を消費させられるだけだ。
何か……方法はないのか?!
「クリエイト。もう君はそれ以上力を使わなくていいよ。この後に控えている大事な事をするためにも、君の力は温存しておきたい」
「……分かった」
クリエイトはクラウンの言葉に頷くと、再び魔剣の姿に戻るとクラウンの手の中に戻った。
「……後に控えている大事なこと?」
俺はクラウンがさっき言った事に疑問を抱いた。
やっぱりクラウンは自分がこの世界のトトになること以外にも、別に何か目的があるみたいだな。
だがそれが一体何なのかは現状把握する事は出来そうにないみたいだ。
ただ分かる事があるとすれば、それはクリエイトの力が必要不可欠って事だけだ。
クラウンはクリエイトの力を使って、何をしようとしているんだ?
「さあ勝負の続きと行こうか、ブラッド君。この黒焔の目と遊んでばかりいないで、もう少し俺とも遊んで貰わないとね」
そう言ってクリエイトは右目に魔力を注ぐと、クリエイトを構えて俺たちの方へと向かって来る。
「っ! アル!」
「ああ!」
アルは魔剣の姿に戻ると俺の手の中に戻ってくる。
そしてレーツェルも魔剣の姿に戻ると鞘へと戻った。
「はああああ!」
クリエイトとアムールの刀身が激しくぶつかり火花を散らせる。
「さっきの威勢はどこに言ったのかな? 俺の事を殺すんじゃなかったのかな?」
「あんたに言われなくても今直ぐにでも殺してやるよ!!」
俺も右目に魔力を注ぎながら背後に七星剣の存在を作り出す。
そしてその内の一本を掴んで、俺はクラウン目掛けて振り下ろす。
しかしクラウンはそれを左手で受け止めてみせた。
「なにっ!?」
そして更に右目に魔力を注ぐと、掴んでいた七星剣を黒色に染め上げてから黒い砂と化させて消し去った。
その光景に目を見張ったと同時に、俺の中である考えが過ぎった。
「まさか! 七星剣から魔力を吸い取ったのか?!」
「ほぉ……良く気がついたね」
俺はクリエイトの刀身を押し返し、後ろに大きくジャンプしてクラウンとの距離を取った。
「黒焔の目を操っているあんたを見ていたら分かるさ。その右目を使って、七星剣の魔法に宿っていた精霊を食らって自分の力にしているんだ。そう……その右目はまるで、お前の側に居る黒焔の目同様の存在に思えるな」



