「……俺は!!!」
首から下げられている守護石を掴んだ時、一滴の涙が頬を伝った。
ここ最近、ずっとオフィーリアと過ごした時の夢ばかりを見ていた。
夢の世界でオフィーリアは幸せそうに笑っていて、俺に寄り添ってくれていた。
俺はそれに応えるように手を繋いで、オフィーリアを愛おしそうに見つめていた。
そんな幸せな二人を俺は後ろからじっと見ているんだ。
そして何度も思った。
もっと早くオフィーリアと出会っていたら、彼女は今でも俺の隣で笑っていてくれたかもしれないって。
そう何度も思って、彼女を死なせてしまったこと、約束を破ってしまった事を何度も後悔して自分を責め続けた。
しかし何度後悔しても、何度自分を責め立てても、俺はどうしたら良いのか分からなかった。
ただただ負の感情が膨らんでいくだけで、ぶつけられる相手だって、吐き出せる相手だって居なかった。
だからこの感情は膨れ上がっていく一方だ。
「オフィーリア……俺は……お前が側に居てくれないと……」
この感情に自分自身が飲まれそうで怖かった。
この感情に囚われたら自分が自分でなくなるんじゃないかって思った。
「きっと……アルもこんな感じだったのかもな」
アルも愛した人を目の前で失った。
きっとその時に俺と似た感情を抱いたに違いない。
いや……もしかしたらそれ以上の可能性だってある。
でも今のあいつはそれを乗り越えて、俺の力になってくれている。
アルはどうやって彼女の死を乗り越えたんだ?
エアたちが側に居てくれたおかげか?
レーツェルが手を差し伸べてくれたからか?
「……俺には……無理だ」
だって俺は……一人なのだから。
そう思ってぎゅっと目を閉じた時、一点の青白い小さな光が、そっと俺の右拳の上に止まった。その事に気がついた俺はゆっくりと目を開ける。
「……青い光?」
よく見てみると、右拳の上に【アオイホタル】が止まっていた。
伏せていた顔を上げて辺りを見渡すと、あちこちにアオイホタルたちが飛び交っていた。
首から下げられている守護石を掴んだ時、一滴の涙が頬を伝った。
ここ最近、ずっとオフィーリアと過ごした時の夢ばかりを見ていた。
夢の世界でオフィーリアは幸せそうに笑っていて、俺に寄り添ってくれていた。
俺はそれに応えるように手を繋いで、オフィーリアを愛おしそうに見つめていた。
そんな幸せな二人を俺は後ろからじっと見ているんだ。
そして何度も思った。
もっと早くオフィーリアと出会っていたら、彼女は今でも俺の隣で笑っていてくれたかもしれないって。
そう何度も思って、彼女を死なせてしまったこと、約束を破ってしまった事を何度も後悔して自分を責め続けた。
しかし何度後悔しても、何度自分を責め立てても、俺はどうしたら良いのか分からなかった。
ただただ負の感情が膨らんでいくだけで、ぶつけられる相手だって、吐き出せる相手だって居なかった。
だからこの感情は膨れ上がっていく一方だ。
「オフィーリア……俺は……お前が側に居てくれないと……」
この感情に自分自身が飲まれそうで怖かった。
この感情に囚われたら自分が自分でなくなるんじゃないかって思った。
「きっと……アルもこんな感じだったのかもな」
アルも愛した人を目の前で失った。
きっとその時に俺と似た感情を抱いたに違いない。
いや……もしかしたらそれ以上の可能性だってある。
でも今のあいつはそれを乗り越えて、俺の力になってくれている。
アルはどうやって彼女の死を乗り越えたんだ?
エアたちが側に居てくれたおかげか?
レーツェルが手を差し伸べてくれたからか?
「……俺には……無理だ」
だって俺は……一人なのだから。
そう思ってぎゅっと目を閉じた時、一点の青白い小さな光が、そっと俺の右拳の上に止まった。その事に気がついた俺はゆっくりと目を開ける。
「……青い光?」
よく見てみると、右拳の上に【アオイホタル】が止まっていた。
伏せていた顔を上げて辺りを見渡すと、あちこちにアオイホタルたちが飛び交っていた。



