私たちも少しではあったが、そんなクラウン様の研究を手伝っていた事があった。
前に居た場所は辞めてしまったとクラウン様は言い、一人で研究を続けて行くにも人手が足りなかった事もあったからだ。
そして研究を続けていく中で、クラウン様はとある書物に書かれていた【エアの末裔】と、【星の涙】の存在に辿り着いた。
「エアの末裔に会えれば、この謎の全てが解き明かされる。だから僕はエアの末裔を探しに行こうと思うんだ」
ある日そんな話をクラウン様はから聞かされた私たちは、ある決意を持ってその話を聞いていた。
「君たちはこれまで、僕のためにいろんな事をしてくれた。正直、感謝してもしきれないくらいにね。でもエアの末裔を探しに行く旅に、君たちを連れて行く気はないんだ」
その言葉に私たち三人は顔を見合わせた。
そして軽く頷いてから私は口を開いた。
「クラウン様。その旅にはぜひ私たちも同行させて下さい」
「しかし……危険な旅になるかもしれないんだよ?」
そう言ってクラウン様は立ち上がると、窓の側に立って外を見つめた。
「君たちはもう幼い子供じゃない。僕が居なくたってやっていける。その気になれば幸せを手に入れる事だって出来るんだよ」
「……そんなぁこと言われてもなぁ〜」
ガンマは深く息を吐きながら自分の髪をガシガシと掻き回した。
その隣でアルファは机の上に置いてあった、クラウン様の研究資料に目を通し始める。
「僕はクラウン様やベータ、あとガンマ以外の人たちはあまり信用出来ません。あの家族の事や彼女の事は別ですけど、それで本当に幸せになれるって思っているんですか?」
「アルファ……やっぱり、君はセシルの事が好きなんだね?」
「そんな事は今はどうでも良いですよね?!」
アルファは顔を真っ赤にすると怒ってそっぽを向く。
そんなアルファの姿に私は目を細めた。
アルファは今も人を信じる事を怖がっていた。
生まれた時からずっと奴隷区で育ち、父親の顔も知らず母親と一緒に過ごしていたけど、その母親もアルファが生まれてしまった事によって、奴隷としての価値を失った代わりに、体を売る事でお金を稼いでいた。
しかし結局その母親も、まだ幼かったアルファの目の前で自分から命を絶ってしまった。
前に居た場所は辞めてしまったとクラウン様は言い、一人で研究を続けて行くにも人手が足りなかった事もあったからだ。
そして研究を続けていく中で、クラウン様はとある書物に書かれていた【エアの末裔】と、【星の涙】の存在に辿り着いた。
「エアの末裔に会えれば、この謎の全てが解き明かされる。だから僕はエアの末裔を探しに行こうと思うんだ」
ある日そんな話をクラウン様はから聞かされた私たちは、ある決意を持ってその話を聞いていた。
「君たちはこれまで、僕のためにいろんな事をしてくれた。正直、感謝してもしきれないくらいにね。でもエアの末裔を探しに行く旅に、君たちを連れて行く気はないんだ」
その言葉に私たち三人は顔を見合わせた。
そして軽く頷いてから私は口を開いた。
「クラウン様。その旅にはぜひ私たちも同行させて下さい」
「しかし……危険な旅になるかもしれないんだよ?」
そう言ってクラウン様は立ち上がると、窓の側に立って外を見つめた。
「君たちはもう幼い子供じゃない。僕が居なくたってやっていける。その気になれば幸せを手に入れる事だって出来るんだよ」
「……そんなぁこと言われてもなぁ〜」
ガンマは深く息を吐きながら自分の髪をガシガシと掻き回した。
その隣でアルファは机の上に置いてあった、クラウン様の研究資料に目を通し始める。
「僕はクラウン様やベータ、あとガンマ以外の人たちはあまり信用出来ません。あの家族の事や彼女の事は別ですけど、それで本当に幸せになれるって思っているんですか?」
「アルファ……やっぱり、君はセシルの事が好きなんだね?」
「そんな事は今はどうでも良いですよね?!」
アルファは顔を真っ赤にすると怒ってそっぽを向く。
そんなアルファの姿に私は目を細めた。
アルファは今も人を信じる事を怖がっていた。
生まれた時からずっと奴隷区で育ち、父親の顔も知らず母親と一緒に過ごしていたけど、その母親もアルファが生まれてしまった事によって、奴隷としての価値を失った代わりに、体を売る事でお金を稼いでいた。
しかし結局その母親も、まだ幼かったアルファの目の前で自分から命を絶ってしまった。



